真夜中の招かれざる客😱
小説家に転身したAKIRAです😌
もうすぐ冬も終わるので、最後に身も凍る恐怖の
怪談話をお届けしたいと思います。
また、いつものくだらない話です。
それは、数日前の非常に冷え込みが激しい夜のことでした。
仕事机に向かい、静まり返った部屋でローソク足の動きを追っていた
時のことです。
「カサッ……」
背後の暗闇で、何かが動く音がしました。 時計の針は深夜2時。
独り身の部屋に自分以外の物音がするはずがありません。
気のせいだと言い聞かせ、画面に集中しようとしたその時。
「……ヒタッ、……ヒタッ」
湿り気を帯びたような、重苦しい足音が廊下から聞こえてきたのです。
一歩、また一歩と、確実に僕のいる部屋へ近づいてくる・・・
心臓の鼓動が耳元でうるさいほどに鳴り響きます。背筋に氷を押し当てられたような戦慄が走り、指先がガタガタと震えてマウスを操作することすらままなりません。買い注文を入れるところ手が震えて売り注文を入れて
しまいました・・・
(まさか……そんなはずはない)
ゆっくりと、錆びついた扉を開けるように首を後ろへ巡らせました。
✅闇に浮かぶ「それ」
暗い廊下の先、月明かりがわずかに差し込む場所に「それ」は
立っていました。
白く、ぼんやりとした輪郭。 髪は乱れ、顔は見えません。
しかし、そこからは尋常ではない殺気というか、この世のものとは
思えない冷気が漂ってきます。
「……あ……あ……」
声が出ません。26年の投資人生で培った冷静沈着なメンタルも、未知の
恐怖の前では無力でした。
その白い影は、音もなくスーッとこちらへ滑るように寄ってきます。
距離にしてあと2メートル。 1メートル。
ついに、影が僕の目の前で止まり、ゆっくりと顔を上げました。 剥き出しになった目、血の気の失せた唇。 それが、ガバッと大きく口を開いたのです。
「……おい……」
地獄の底から響くような声が、僕の鼓動を止めようとしました。
✅衝撃の結末
「ひっ……!」と短い悲鳴を上げて目を閉じた僕に、その影はこう言い放ったのです。
「おい、いつまでパソコンいじってんだ。……こっちはもう、限界なんだよ」
……? 聞き覚えのある声。
恐る恐る目を開けると、そこに立っていたのは幽霊でも何でもなく、あまりの寒さに上下真っ白なモコモコのフリースに身を包み、頭にタオルを巻いた姿の、うちの親父でした。
「お、親父……!? 生きてたのか!(※以前の臨終騒動のデジャヴ)」ではなくて「何だよ、その格好! 怖すぎるだろ!」
親父は震えながら、僕の部屋のヒーターを指差して言いました。
「お前の部屋だけ暖房が効いててズルいんだよ! リビングの灯油が切れたんだ! 頼むから、今すぐ給油してくれ……死ぬ……凍死する……」
そう、あまりの寒さに耐えかねた親父が、真っ白な防寒着に身を包み、寒さで顔を青ざめさせながら、暖を求めて彷徨う「給油難民」と化していただけだったのです。
結局、深夜2時にガタガタ震える親子二人で、凍てつく外の物置まで灯油を汲みに行く羽目になりました。
FXの損切りよりも、親父の「灯油切れ」の方がよっぽどホラーだという
ことが分かった、冬の終わりの一夜でした。
皆さんも、冬の終わりの「灯油切れ」と「夜中の親父」には、くれぐれもお気をつけください😱
#世にも奇妙な物語 #実話ホラー #笑える結末


